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更年期の症状は何科を受診したらいいの?診察や治療方法について専門の医師が詳しく解説!

この記事をご覧の方の中で「更年期だから仕方がない」と症状を我慢している方、いらっしゃいませんか?
厚生労働省の「更年期症状・障害に関する意識調査」(※2022年3月)によると、更年期の症状を自覚している女性の中で「病院を受診していない」と回答した方が40代で81.7%、50代で78.9%にものぼりました。
更年期による諸症状は治療が可能です。生活の質向上のためにも、我慢をせず、医師に相談をしましょう。

この記事では、更年期の症状があったら何科へ受診したらいいのか、検査方法や様々な治療方法について、haloクリニック小倉の大渕院長が詳しく解説いたします!

 

更年期とは

更年期は閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた約10年間を指します。この時期はホルモンレベルに顕著な変動があり、更年期の間女性の体はこの状態に適応しようとしますが、その過程で多くの不快な症状が発生することがあります。
人により症状は様々ですが、主に下記の症状があります。

  • ホットフラッシュと呼ばれる顔の火照りや発汗
  • 疲れやすい
  • 気分の変動(不安感やイライラ)
  • 動悸
  • むくみ
  • 不眠
  • 性欲の軽減
  • 手指などの関節痛、違和感

また、骨密度の低下や心血管系の問題も発現してきます。
症状はわずかな症状だけの方と数年間にわたり重い症状に悩まされる方もいらっしゃいます。

この症状がひどくなり日常生活に支障が出る状態が更年期障害です。

更年期障害は治療ができます。まずは症状が更年期障害によるものなのかどうか、診断を受けることが大切です。
スタートラインとして「漢方」を処方したり、女性ホルモンの低下を補うために「女性ホルモン補充療法」を行うなどの薬による治療もあります。

「更年期だから仕方がない」と我慢せず、お近くの専門医に相談をしましょう。

 

これは更年期?症状が辛いときは何科を受診すればいい?


一般的には婦人科ですが「症状が辛い」「様々な症状がある」「じっくり相談をしたい」といった場合は、更年期に理解の深い医師が診察する「女性内科」や「女性外来」、「更年期外来」を受診するとよいでしょう。

更年期の受診をきっかけに、主治医(かかりつけ医)を見つけて定期的な受診を行い、更年期障害の診察とともに、更年期以降心配になる骨密度やコレステロール値、乳がん、子宮がんなどの検査を受けておくのもよいことです。今後起こりがちな病気の早期発見、早期治療にもつながります。

 

 

更年期障害の診断方法

医師の問診・診察後、「以前子宮の手術をしており月経がないため、もともと自分の月経の状態が分からない」「ここ数ヶ月間月経が来ていない」などの場合は、女性ホルモンなどの値を採血検査で調べることで卵巣機能が低下しているか、もしくは閉経しているかなどがおおまかにわかります。
他に、その方の症状にあわせてコレステロール値、血糖値、肝機能、甲状腺機能などを調べます。
また同時に婦人科で現在の子宮や卵巣の状態を超音波で調べておけばさらに安心です。

 

更年期障害の治療方法|漢方治療

当院の女性内科では、その方の症状を聞いてまずスタートラインとして「漢方薬」から始めます。漢方は身体のバランスを整え、自然治癒力を高めることに焦点を当てています。更年期の症状は、体内の「気」「血」「陰」「陽」のバランスの乱れと見なされ、それぞれの症状や体質に合わせた漢方薬を処方します。

例えば体型や便秘症なのかお腹は緩い方なのか、冷えやむくみが気になるのか、ホットフラッシュの症状、気持ちが落ち込むのかイライラするのかなど、様々な症状を伺いその方の体質や症状に合った漢方を選んでいくようにしています。

 

更年期障害の治療方法|女性ホルモン補充療法(HRT)

女性ホルモン補充療法(HRT)とはエストロゲンを補うことで、更年期障害を改善する治療法で、内服薬や小さな貼り薬、塗り薬があります。
ほてり、のぼせ、発汗などといった代表的な症状に大変高い効果を示します。

 

貼り薬

当院の女性内科では、貼り薬での女性ホルモン補充療法を実施しています。貼り薬のホルモン補充療法の方が皮膚から吸収され、卵巣からホルモンが分泌されているのと近い状態で体に効きやすいことがわかっています。
内服薬より貼り薬の方がホルモンの量としては少ないですが、十分に有効な量が吸収されるということが分かっているため、当院は貼り薬でホルモン補充療法をしております。

 

内服薬(のみ薬)


薬は毎日服用し、胃腸から吸収され、肝臓を通過し血液中に入り効果を発揮します。
エストロゲンと黄体ホルモンの両方が含まれたタイプもあります。

当院では内服薬は婦人科で処方をしております。

 

塗り薬

成分が皮膚から直接血管に吸収され、効果を発揮します。胃腸や肝臓への影響が比較的少ないといわれています。
毎日塗る必要があります。

 

 

女性ホルモン補充療法(HRT)治療の初期に現れる気になる症状

  • 規則的もしくは不規則な月経様出血(これは薬の種類や投与方法によって違ってきます)
  • 吐き気、胃のむかつき
  • 乳房のはり、痛み

これらの多くは女性ホルモン補充療法(HRT)を続けていくうちに自然におさまることが多いです。
これらの症状が現れたからといってご自身の判断で治療を中止せず、必ず医師にご相談ください。

 

 

更年期障害の治療方法|プラセンタ注射

プラセンタとは、お母さんの胎盤から抽出したエキスのこと。アミノ酸やビタミン、ミネラルなど、美容やエイジングケア、疲労回復に効果的な成分がたくさん含まれており、それが自然治癒力を強化し、全身の器官の機能低下を補うと考えられています。

医師の診断で更年期障害などが認められた場合には、一定の条件の元に保険適応薬としてのプラセンタ注射薬「メルスモン」を投与します。
年齢での保険適応は45歳〜65歳ですが、医師が早期閉経や更年期障害と診断した場合はその限りではありません。

保険適応がなくあくまで美容目的で打つ場合は、自費での診療となります。

 

向精神薬

気分の落ち込み、イライラ、情緒不安定などの精神症状が強い場合には、抗うつ薬や抗不安薬などの向精神薬を用いることもあります。当院では心療内科の医師と連携し治療を進めていきます。

 

haloクリニックの更年期治療



当院は、女性内科・婦人科・心療内科の女性医師がクリニック内で連携し、更年期の治療を行っております。
まずは女性内科を受診いただき、その方の症状を聞いてスタートラインとして「漢方薬」から始めます。症状に合わせ、貼り薬での女性ホルモン補充療法をする場合もあります。

飲み薬の女性ホルモン補充療法は、消化吸収を経て身体の中に入っていきますので、どうしても消化吸収の仕方により作用が異なっていきます。

女性ホルモン補充療法の項目でもご案内しましたが、貼り薬の方がホルモンの量としては少ないですが、十分に有効な量が吸収されるということが分かっているため、当院女性内科では、貼り薬で女性ホルモン補充療法をしております。

ホットフラッシュに対する治療は漢方薬も色々ありますが、女性ホルモン補充療法をすると、以前はホットフラッシュで眠れなかった方もぐっすり眠るようになったというお声をいただきます。貼り薬では効果を感じないと言われる方には、当院の婦人科を受診し内服薬の切り替えの相談をしていただくようにしています。

このような治療と並行して、必要であればプラセンタ注射薬のメルスモンの投与を行っております。

また、女性に多い内科疾患のスクリーニングに併せて、婦人科、心療内科医師と連携し診療します。また、健診施設を併設しているため、生活習慣病の検査や乳がん、子宮がんなどの検査を受けていただくことも可能です。

穏やかな気持ちで検査いただけるよう、医師や婦人科系の検査技師は全員女性です。リラックスして検査いただけるよう婦人科内診専用のスカートやマンモグラフィ専用ポンチョをご用意し、露出を軽減できる工夫をした検査体制を整えております。

 

女性内科医師 大渕院長のメッセージ

更年期の時期は女性ホルモンの低下だけではなく、ライフステージの変化もが多い時期です。
例えば、お子様が成長し夫婦二人の生活になったり、親御さんの介護が始まったり、仕事で社会的立場が高くなりストレスを抱えるなどさまざまな生活の変化があります。ホルモンの変化だけでなく社会的変化もストレスになり、閉経期を迎えていらっしゃる方の中には大きな負の流れに飲み込まれてしまう方もいらっしゃいます。

このように、女性特有の健康課題は個人差が大きく、単純に1つの病気、というより全身的にわずかな症状だけの方と数年間にわたり重い症状に悩まされる方もいらっしゃいます。
当院は特定の部位や疾患に限定せずに、社会的側面や心理的負担なども含め、幅広く考慮しながら、個々のライフスタイルに合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う「全人的な女性のための医療」を提供しています。

月経の変化と共に「私はどうしたのかしら?」「何だかおかしいわ」と思った時には一度受診していただきご相談いただけたらと思います。
まずは漢方薬や不眠症状なら、依存性がないと言われている西洋薬の睡眠薬などの症状に合わせたお薬も処方しています。様々な治療法で完全に治るということはないにしても、30%でも症状が改善されれば生活の質は上がると思うので、そういうところを一緒に目指していきたいと思っております。