子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)について|キャッチアップがまだの方は、2024年9月までに1回目の接種をお済ませください
子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種対象者(平成9年~平成18生まれの女性)の方が、無料で接種できるのは2025年3月末までです。
来年の2025年3月を過ぎると1回¥28,600の自己負担がかかります。
子宮頸がんはワクチンで予防ができる唯一のがんです。
接種は合計3回で、完了するまでに約6か月間かかるため、接種を希望される方は2024年9月までに1回目の接種をお済ませください。
当院は子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)予防接種 実施医療機です。
当院の子宮頸がんワクチン(シルガード9)接種対象者は平成19年度以前の生まれ(誕生日が2008年4月1日まで)の女性となっております。
平成20年度以降の生まれ(2008年4月2日以降)の方はかかりつけの小児科にご相談ください。
※15才以上は3回接種、15才未満は2回接種となります。
※定期接種対象年齢の小6~高1の方であっても、今年高校1年生になる方は2025年3月を過ぎると(高校2年になると)自己負担の対象となります。接種を希望される方は、2024年9月までに1回目の接種をお済ませください。
厚生労働省㏋:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_catch-up-vaccination.html
子宮頸がんとは、どこの部分にできる「がん」ですか?
子宮頸がんは、頸の部分と書いて頸部と言いますが、子宮の入り口にできるがんのことを子宮頸がんと呼びます。
どのような女性が発症しやすいですか?
子宮頸がんはどういった女性に発症しやすいとかいうことよりも、何よりも「ヒトパピローマウイルス感染」これが最大の原因です。そのヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しているかどうか、ワクチンでの予防や検査をすることもとても重要です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)とはなんですか?
ヒトパピローマウイルス(HPV)というのはパピローマウイルスという種類のウイルスです。全体で100以上の種類があります。そのうちの約15種類が発がんの原因の95%と言われており、その中でも特に「16型・18型」が子宮頸がんの原因の60〜70%ということまでわかっています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)はどのように感染しますか?
これはもう間違いなく性交渉で感染します。ただ性交渉で子宮頸部にウイルスがひっついたとしてもそこで感染といってウイルスが細胞の中まで入っていくのは全体の10%です。子宮頸がんを発症するのは感染したうちの1%ということがわかっています。
子宮頸がんワクチンは早めに接種にした方が良いのでしょうか?
子宮頸がんはワクチンで予防ができる唯一のがんです。ですから、今、若い世代の接種を再開し、初めて性交渉する前の早期にワクチンを打つことが勧められています。
キャッチアップ接種とは何ですか?
子宮頸がんワクチンの定期接種ができる世代と、キャッチアップ接種対象者がいらっしゃいます。
定期接種は小学校6年生から高校1年生相当の女子です。一方キャッチアップ接種の世代は1997年4月2日から2007年4月1日生まれの女性です。キャッチアップ接種の公費補助は令和7年・2025年3月末までです。
スケジュールとしては1回目の接種を15歳になるまでに受けられた場合は、1回目から6か月経った半年後に2回目を受けて合計2回で終わり。一方、1回目の接種を15歳になってから受ける場合は1回目の接種から2か月経って2回目、それからさらに1回目の接種から半年経って3回目を受け、半年間の間に3回受けるというのが15歳になってから初めて接種を開始した人のスケジュールになります。
子宮頸がんワクチンの安全性や副作用はありますか?
コロナワクチンも同じですが、副作用や副反応というのはどんなワクチンでも起こります。
子宮頸がんワクチンは打った時の痛みがちょっと強めのワクチンです。例えば年配の男性が同じワクチンを受けたとしてもそんなに副反応は出ないのかなと思うのですが、接種対象者は痛みに対する反応が強く出る若い世代の女性なので副反応が多いという、ひいては副作用があるというようなイメージになっていたようです。
しかし、実のところ同世代の女性に子宮頸がんではないワクチンや他の注射をしたという時に出てくる痛みへの反応は、子宮頸がんワクチンを接種したときとほぼ同じぐらいの割合でしか出てこないことが統計上はっきりしたため、子宮頸がんワクチンだけが特別に何か強い反応が起こるわけではないということがわかりました。
そのため、定期接種が再開されたわけです。
最近、子宮頸がんワクチンは新しく変わったと聞きました
以前は4価「ガーダシル」と言って4タイプのウイルスに有効であるというワクチンの接種でしたが、2023年春から9種類のウイルスに効く9価の「シルガード」ワクチンが公費で接種いただけるようになっています。当院でもシルガードは予約制での接種を承っております。
haloクリニックの婦人科について
haloクリニックではすべて女性医師が診察していますので、はずかしがらず自分の将来のためにぜひ検診を受けていただければと思います。
当院の婦人科は、検査専用スカートを着用いただき、露出を軽減した形での診察が可能です。検査に携わる医師やスタッフも、全員女性です。
どうぞ、リラックスしてご受診いただければと思います。